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精神科薬について

今回のテーマは、『精神科薬』についてです

精神科の薬 ~睡眠薬について~

精神科や心療内科にかかっていらっしゃる方の多くが、寝つけない・途中で起きてしまうなどの訴えから睡眠薬を処方されることも多いと思います。今回は睡眠薬について簡単にご紹介しますので参考になさって下さい。

睡眠のパターン

私たちの眠りは脳波や筋電図の記録、眼球の動きの観察などから、大きく分けて2つの眠りから成り立っていることがわかっています。

ひとつはレム睡眠(REM睡眠)といわれるもので眠っているときに眼球が素早く動くこと(Rapid Eye Movement)から名づけられた眠りで、筋肉などは弛緩した状態なので身体が休んでいる状態の眠りといえます。

もうひとつは、このような眼球運動を伴わないノンレム睡眠と呼ばれる睡眠です。反対にノンレム睡眠は脳が休息している状態の眠りで、1.うとうとしている入眠期、2.浅い眠り、3.中等度の眠り、4.深い眠り、の4つの段階に分類されています。段階4が最も睡眠が深いレベルです。

健康な成人は通常入眠後、約1時間以内で段階4に達し、その後徐々に睡眠が浅くなってレム睡眠になるというパターンを90分程度の間隔で一晩に数回繰り返しています。(睡眠については当院外来受付前のリーフレットも参照ください)

不眠(睡眠障害)の症状による分類

基本的に、睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分です。しかし、寝つけない・途中で起きてしまうなど不眠を訴える方が多くいらっしゃいます。一口に不眠といっても症状によりいろいろな型があります。

  • 入眠障害……なかなか寝付けない
  • 中途覚醒……夜中に何度も目が覚め、寝付けなくなってしまう
  • 早朝覚醒……自分が望む時間より朝早く目が覚めてしまう
  • 熟眠感欠如……眠った気がしない

まずは自分の不眠の型を知り、それにあわせて医師と相談しながら睡眠薬を服用することになります。

睡眠薬の種類とその作用

一般的な睡眠薬の使い方としては不眠の症状によって、それにあった作用時間を持つ薬を選択します。

複合的な不眠症状の場合は下記の睡眠薬を組み合わせて使うこともあります。ただし、服用するのはそれぞれの作用時間型につき1種類までが基本です。

不眠の種類に合わせた睡眠薬の選択

  • 入眠障害……短時間作用型もしくは超短時間作用型
  • 中途覚醒……中等時間作用型
  • 早朝覚醒……長時間作用型
  • 熟眠感欠如……非ベンゾジアゼピン系薬剤に切り替えもしくは、抗精神病薬や抗うつ薬の併用

睡眠薬の作用時間

超短時間・短時間作用型は、入眠障害や軽い中途覚醒に適しています。連用しても翌日に残る量が少ないので、翌日昼間への眠気などの持ち越し効果が少なくなります。一般の不眠にはまず 作用時間の短い睡眠薬が使われます。また、高齢者では肝臓の薬物代謝機能が低下していて、体内に残る薬物量が若い人より長くなるので、第一に選択されることが多いです。

中等時間作用型は中途覚醒、早朝覚醒などに適しています。連用すると昼間の眠気やふらつきなどの持ち越し効果が出ることがありますが、昼間に不安や焦燥感を持つ人には抗不安効果もあり、中止する場合も中止に伴う副作用があまり出ません。

長時間作用型の睡眠薬の特徴や使い方は、中等時間作用型のものとほぼ共通しており、中途覚醒、早朝覚醒、睡眠時間短縮のある不眠に適しています。

睡眠薬の種類

ベンゾジアゼピン(BZD)系
睡眠薬として一般的に処方されているのがこのベンゾジアゼピン(BZD)系薬です。筋弛緩作用、抗けいれん作用を併せ持ち、それぞれの成分により作用の強さ、発現時間、持続時間などが違います。入眠段階を短縮し、浅い眠りを増加、深い眠りとレム眠眠を減少させます。中等量かつ短期間使用であれば通常は著明な耐性・依存・離脱などは出現しません。
非ベンゾジアゼピン(非BZD)系睡眠薬
中等度、深い眠りを増加させ、レム睡眠に影響しません。
抗うつ薬
レム睡眠抑制作用・睡眠維持作用・睡眠深度維持作用を持っています。
トリプタノール:
うつ病に伴う熟眠障害や中途覚醒などに有効です
テトラミド:
高齢者の熟眠障害やせん妄に有効
アンデプレ(レスリン):
BZDだけでは効果不十分な不眠症患者や高齢者の不眠に対して有効
抗精神病薬(鎮静作用)フェノチアジン系
コントミン・レボトミンなどがあります。

当院で処方されている睡眠薬

長時間作用型:
ダルメート(BZD)、ドラール、クアゼパム(非BZD)
中間作用型:
ネルロレン、ベンザリン、ユーロジン、フルニトラゼパム、ロヒプノール(全てBZD)
短時間作用型:
リスミー、エチセダン、デパス、ロラメット、ブロチゾラン、レンドルミン(全てBZD)
超短時間作用型:
スローハイム、アモバン、マイスリー(非BZD)、ハルシオン、 ハルラック(BZD)

不眠の原因となる疾患がある場合、睡眠薬ではなく原疾患を治療することにより不眠が改善することも多いです。原疾患の薬によっては効果発現までに2週間から1ヶ月かかることもあります。そのような場合は効果発現するまでの間、即効性のあるBZD系睡眠薬を服用し、徐々に減薬していくという方法が取られます。

睡眠薬はどのように作用するのか

前出のように睡眠薬にも色々ありますが、BZD系睡眠薬はベンゾジアゼピン(BZ)受容体に結合して、抑制性の伝達物質であるGABA受容体の活性を高め、脳の興奮作用を鎮めることで睡眠を促進します。

睡眠薬の副作用

BZD系睡眠薬でも次のような副作用が現れることがありますので、気になることがありましたら医師にご相談ください。

  • 耐性:短時間作用型に多く、効かなくなってくる
  • 持ち越し効果:翌日の眠気、頭重感
  • 健忘作用:高用量、加齢、抗コリン薬との併用
  • 筋弛緩作用:脱力感、転倒、ふらつき(お年寄りは特に注意して下さい)
  • 用量依存:(1)6ヶ月以上の服用 (2)急激な断薬 (3)短時間作用型薬物
  • 奇異反応:多量使用時に本来の薬理作用とは逆の興奮、脱抑制が認められる
  • 睡眠構築への影響:睡眠が浅くなり熟眠感が得られない
  • 反跳性不眠:超短・短時間型を急にやめると3日ほど不眠になる
  • 離脱症状:不安感・落ち着きのなさ・振戦・めまい・発汗

睡眠薬の実際の飲み方 注意点

  • 睡眠薬は、普段の就床時間のすぐ前に服用すること。
  • 睡眠薬を服用するときは、アルコール類を同時に飲まない。
  • 短時間で起床しなければならないような場合は服用しない。
    (車などの運転はもちろんしない)
  • 自分の判断で飲む量を増やしたりせず、必ず医師に相談する。
  • 薬に必要以上に頼りすぎなければ安全ですから、必要以上に恐れないことも大切です。
  • 睡眠薬に限らず、医薬品は医師の指示通りに服用することが大切です。

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